Willcomのソフトバンク回線を利用した42Mbpsデータ通信サービス、Ultra SpeedのAPN設定。HX008ZTに設定されているものです。
APN : a.willcomcore.jp ユーザー名 : wcm パスワード : wcm 認証 :PAP
携帯のMNP(ナンバーポータビリティ)も開始から2週間が経ち、auが圧勝でドコモが大幅減、
ソフトバンクモバイルが微増という初戦の結果が出ています。しかし、この結果を単純に見る事は出来ません。
style="MARGIN-RIGHT: 0px">10月の契約者数が2万3800の純増になった
(11月8日の記事参照)ことについても、「ほんの2週間前まで、MNPに関するあらゆるアンケート調査、メディアの評価、
事前予測で、旧ボーダフォンは一番ユーザーを激減させるのではないか、草刈り場になるのではないかと予想されていた。しかし、
結果的には純減ではなく純増を達成している。大変善戦しているのではないか」(孫氏)との見通しを示した。
初戦のユーザーは年割りなどの期間の縛りのある契約を更新月に事前に解約、
もしく違約金を支払ってキャリアを変更したユーザーが大半です。
初戦のユーザーはMNPに積極的な層が待ってましたとばかりに移動したわけですが、予想された移動者数に対して遙かに少数です。
アンケート結果をそのまま鵜呑みにすることは出来ませんが、ソフトバンクモバイルユーザーの約20%がMNP利用意向者です。
10月の異動者数は55,000人と約0.36%にすぎず、最大で2~3%は年内に転出すると予想されていましたから、
上出来といえるでしょう。
style="MARGIN-RIGHT: 0px">転出元となる携帯電話事業者別の変更意向者は、ソフトバンクモバイルが21.5%と圧倒的で、NTTドコモが9.7%、
auが7.1%と10%以内に抑えている。一方、「まだわからない」と回答したユーザーが22.8%もいることから、
サーベイリサーチセンターでは「今後の各社の戦略次第では、この層が流れる可能性もある」と予測している。
ソフトバンクモバイルは前進のボーダフォン時代に2年間も縛りがある「ハッピーボーナス」
が契約のメイン※であったため、違約金10,500円を払ってまでMNPをするユーザーは少ないでしょう。
逆にこの先1年~1年半の間の契約更新月にMNPするユーザーがどの程度出てくるかが、勝敗を決めるといえます。
MNPに関しては上記のように比較的善戦していますが、転出者が転入者を上回っており、純増の要因は新規契約が多かっただけです。
しかし、この新規契約者の内容が1年前にも当ブログでも紹介したように、プリペイド契約が占める割合が多く、
財務内容を悪化させる要因にもなりかねません。
style="MARGIN-RIGHT: 0px">最近は純増基調になっているが、問題はその中身だ。ドコモやauと違い、純増数のうち2Gのプリペイドが約10%(2005年6月)、
2005年9月の3G率は11.6%となっている。
ソフトバンクモバイルはプリペイド契約者数の正確な数値を公表していないため推測になりますが、
状況としては悪化しているようにみえます。
以下の表は電気通信事業者協会が発表している携帯電話事業者別契約数の2006年10月の携帯IP接続サービスの加入者数です。
ソフトバンクモバイルのみ純減となっています。
サービス | グループ | 平成18年10月 | 平成18年9月 累計 |
|||||||||
純増数 | 累計 | |||||||||||
iモード | NTT DoCoMo | 13,400 | 47,199,900 | 47,186,500 | ||||||||
EZweb |
|
234,400 | 21,742,900 | 21,508,600 | ||||||||
Yahoo!ケータイ | ソフトバンク | -18,000 | 12,884,700 | 12,902,700 | ||||||||
合計 | 229,700 | 81,827,500 | 81,597,800 |
出典:社団法人電気通信事業者協会 事業者別契約数 2006年10月版
かなり乱暴といえますが、ポストペイ新規契約者の多くはIP接続サービスを契約していますが、
プリペイド契約にはIP接続サービスが利用出来ないため、
事業者の純増数とIP接続サービスの純増数の差がほぼそのままプリペイド契約と考えられます。プリペイド契約は契約者の内、
ドコモ0.09%、au4.2%(ツーカー含む)で、IP接続サービスは、ドコモ90.5%、au81.7%、
ソフトバンクモバイル84.0%です。プリペイド契約がほとんどなく、エルダー層の多いドコモでIP接続サービスの非加入率は約10%で、
これを指標として新規契約者の内10%程度はIP接続サービス非加入者と考えても違和感はなさそうです。
前述から2006年10月のソフトバンクモバイルの契約者純増数と、
IP接続サービス純増数の差41,800人から10%引いたものがプリペイド契約だと考えると、実質は純減に近く、
加入者の質は下がっているといえます。
多くの小手先の布石を打っているソフトバンクモバイルですが、加入者はしっかりと見ていたということです。
加入者の信頼を得るための努力をする事が成長への道となるでしょう。
※店頭で安価な値段に設定されていたものの大半はハッピーボーナスを契約の条件にしていました。
ついにやっちゃたよ~ ソフトバンクモバイル。ナンバーポータビリティを使った乗り換えを躊躇させる要因だった、
長期使用割引を引き継ぐ最終兵器投入。加入期間限定ながら基本料金を70%割り引くゴールドプラン投入で、
ドコモユーザーがなだれ込む可能性があります。ゴールドプラン限定ながら、ソフトバンク携帯同士であれば通話料無料(ただし、
21時~12時59分までは制限あり)とウィルコムへの対抗まであります。
新スーパーボーナスの利用が必須となっていますが、それの発表が10月26日からのため、
条件次第では従来考えられていたソフトバンクから流出するはずだったMNPが、流入に変わる可能性があります。
発表が楽しみ。
ソフトバンクのWebにつながりづらいので、プレスリリースの添付資料を以下に保存しておきます。