時事: 2006年2月アーカイブ
正しいことを言っているようで、なんだか不思議な社説が毎日新聞に掲載されています。
社説:海自情報流出 ソフトの欠陥放置も問題だ-話題:MSN毎日インタラクティブ
実は、ウィニーの作者も、ソフトウエアに欠陥があることを認めている。一度流出したファイルを消すことができない管理不能の状況は、ウィニーの技術的欠陥が原因であり、解決するアイデアもあることを明らかにしている。
逮捕の結果、ウィニーの欠陥が放置され、警察や裁判所、自衛隊の内部情報までも流出し、どうすることもできない皮肉な現象が起こっている。
現実に社会に多大な被害を与えながら、ウィニーの欠陥が放置され続けているというのもおかしなことだ。
毎日新聞 2006年2月26日 0時05分
背景もろもろはあっているのですが、論旨が間違っています。
本文中でも触れていますが、本来こういった機密文章をインターネットに接続したパソコンに保存していること自体が問題で、組織としてこういったリスクに対応しなかったことを論旨とすべきです。
一回世の中に出てしまった時点でその機密はもう機密ではなくなります。たとえ欠陥であろうとなかろうと流通したものは流通をやめたとしても、一度他人が保存したファイルはそのままです。
実はこの社説は報道機関を現状を表し、それを揶揄しているんでしょうか? マスコミはWinnyと同じ問題を抱えています。不適切な情報を誤って報道しても、情報ですから当然回収できません。誤った情報に基づいた認知を謝罪報道により訂正しても、取り上げたときと同じ露出量を望むことは困難ですから、原状回復には程遠いものがあります。
こういった情報流出を防ぐためには適切な教育とITの措置が必要ですが、アプリケーションにファイルを閲覧/編集するたびに組織の特定のサーバーにログを残していく方法や、一定時間毎にサーバーにパスワード認証かけなければならないように作りこむほうがはるかに簡単かもしれません。
あまり大きく報道されていなかったので知らなかったのですが、1月12日に首都高でシステム障害があり、ETCがとまっていました。
首都高でETC使用停止… 過去最大規模のシステム障害 | Response.
12日8時頃から首都高速・神奈川線と湾岸線の一部で、 ETCが利用できないというトラブルが発生した。利用できなくなったのは神奈川線の29料金所と湾岸線舞浜料金所の計30料金所。 障害は16時05分に復旧した。
この障害の影響を受けた車両は、約6万台。その間、料金収受員が現金で料金を収受したが、一部ETCでの支払いを希望したユーザーには、 後日支払い手続きをすることで無料対応した。
■SF(すこしふしぎby藤子・F・不二雄)。なぜか記事の出現量が少ない。
結構大きな事件のはずなのに記憶がないので、Googleで検索をかけても取り上げているサイトは少なく、 Yahoo!ニュースもすでに掲載期間を過ぎているのか、出てこない。全国紙の有料検索で少なくとも全国紙で取り上げられたことはわかるが、 文字数から大きく取り上げられたわけではなさそう。
Yahoo!ニュース - 全国紙(有料) 検索 : ETC 首都高
- 首都高ETC 8時間ストップ 約6万台に影響 「過去最大規模」 - 産経新聞 (475文字)
- 首都高のETC30か所で障害 - 読売新聞 (321文字)
- ETC:首都高など30カ所、8時間の同時故障 - 毎日新聞 (203文字)
Yahoo!ニュースのトピックス「Yahoo!ニュース - ETC」に「Yahoo!ニュース - 共同通信 - 割引料金を表示できず 首都高、22日から改修」がある。これは、 共同通信社が2006年1月11日23時59分に更新しており、共同通信社の記事は少なくとも30日以上掲載されているものと思われる。 しかし翌12日のシステム障害の記事はない。記事によって掲載期間を変えているのだろうか? にしても極端にソースが少なすぎる。
■無駄な首都高
初出の記事はシステム障害として取り上げ、後のフォローはないが、日経SYSTEMが事例として原因を取り上げている。
【事例フラッシュ】首都高ETC8時間停止の真相が判明,「プログラムの不具合が原因ではない」(前編):IT Pro
首都高速道路(首都高)神奈川線の29料金所と湾岸線の舞浜料金所の自動料金収受システム(ETC) で1月12日に発生した障害の原因がこのほど判明した。原因は改修したプログラムの不具合ではなかった。料金所の各車線に設置している 「車線サーバー」が持つ設定ファイルが変更されていたことが原因だった。変更によって,起動に必要なデータが削除されていたため, プログラムは立ち上がることができなかった。
ありがちな確認不足で障害が発生したことがわかる。
驚いたのは以下。
【事例フラッシュ】首都高ETC8時間停止の真相が判明,「プログラムの不具合が原因ではない」(前編):IT Pro
車線サーバーは5メーカーがそれぞれハード/ソフト一体で開発している。
なんですと!? 「5メーカーがそれぞれハード/ソフト一体で開発している」
すごい無駄… 多くても3社だろ。システム全体としての冗長性を高めるために2社が別々の方法論で開発/実装することはあるが、 5社は多すぎなのでは? これでは開発費の極大化とシステムトラブルの極大化を同時に行っているようなもの。
■原因は…
そして原因がよくありそうなくだらない話。
【事例フラッシュ】首都高ETC8時間停止の真相が判明,「プログラムの不具合が原因ではない」(後編):IT Pro
首都高が料金所の各車線に設置している「車線サーバー」が持つ利用開始時期のデータを削除したのは, 書き込めるデータ量に上限がある設定ファイルの空き領域を,今後に備えて確保するためだった。日曜祝日割引を実施するに当たり, 新しく曜日のデータを設定ファイルに盛り込む必要があるなど,空き領域が少なくなっていた。車線サーバーのプログラムが利用開始時期のデータを参照している可能性もあるため, 首都高は車線サーバーを開発した5メーカーに「プログラムが利用開始時期のデータを参照しているかどうか」を確認した。 5メーカーに確認したのは,ある料金所はA社製,別の料金所ではB社製といったように, 5メーカーがそれぞれ自社サーバー向けにプログラムを開発しているからだ。
5メーカーから,「プログラムは利用開始時期のデータを参照していない」との回答を得た。ところが実際は, ある1社が開発したプログラムが開始時期のデータを参照していた。1月12日に障害が発生したのは, このメーカーの車線サーバーを採用していた料金所だった。
メーカーの確認漏れにも問題はあったが,首都高にも落ち度があった。一つは, メーカーにどのようなチェックをしたのかをレポートしてもらうなど,詳細に確認していなかったこと。もう一つは, 変更があった設定ファイルを,5メーカーすべての実機でテストしなかったことだ。テストは, 料金が正しく表示されるようにプログラムを改修した2社の車線サーバーだけで実施した。首都高によれば, 5メーカーから利用開始時刻を参照していないという回答を受けたので, プログラムを改修していないメーカーの車線サーバーでのテストは必要ないと判断した。首都高はテスト用の実機を所有していないため, 自社ではテストを実施できずメーカーに依頼する必要があったことも影響した。
ちょっと長いので箇条書きにすると、
- 日祝のETC料金を正常に表示するために5メーカー中2社プログラムを改修した
- ついでに空き容量が逼迫しそうなので、車線サーバーの利用開始時期データを削除した
- 開発の際に利用開始時期を参照しているメーカーと、参照しないメーカーがあった
- 首都高はメーカーに利用開始時期をプログラムが参照しているかを確認した
- すべてのメーカーは参照していないと回答した
- 利用開始時期を削除したデータでプログラムを改修した2社の実機でしかテストしなかった
- テストしなかった内の1社のシステムは参照していた
- 首都高はすべてのメーカーのテスト用の実機を持っていなかった
原因は2点。
- 確認ミス
- 仕様をきちんと定義していなかった
■民営化の意味は?
民営化前の遺物とはいえ、あまりに杜撰。コスト意識を持って仕事をしてもらいたいものです。まぁ無理だろうけど。
2月15日TBSテレビ放送の「激論SP2006!“子供たちが危ない”こんな日本に誰がした!?全国民に“喝” !! あなたは怒れますか?キレる子供…守れますか?こわれる子供」(長ぇ)の中で出た質問、 「どうして人を殺しちゃいけないの?」に対して、私の思うこと。
社会を維持&発展させるため。人が殺し合う社会は常に自分の身を守るために大きなリソースが必要であり、社会発展の阻害要因となる。 人を殺し合うことのリソースを社会発展に向ければ効率よく成長できるからだ。
なぜ効率よく社会を発展させる必要があるのかというと、ほかの社会(集団)に対して優位になり、社会を持続させるためだ。 故にほかの社会に対して優位に立とうとする「戦争」がある意味正当化される。チャップリンの「殺人狂時代」のセリフ、 「一人殺せば犯罪者だが、千人殺せば英雄だ」は見事なくらいに言い当てている。
よくキリスト教的思想で「人は神が作ったものだから、勝手に奪ってはならない」ということを聞くが、 キリスト教発祥以前から多くの社会では人殺しを罪としており、殺人を肯定していないから答えになっていない。 後は殺されると周りが悲しむとかというのは論外か。
ご意見などあれば、コメントまたはトラックバックでどうぞ。
番組あらすじ from ONTVJAPAN.com
子育てや教育問題について話し合う。タレントゲストのほか、 さまざまな活動を通して子どもたちをめぐる問題に真剣に取り組んでいる9人のゲストを招く。 公共でのマナーやルールに対する若者のモラルについての「社会秩序崩壊編」、校内暴力や不登校の増加問題についての「学校崩壊編」、 親が子どもを、子どもが親を殺してしまうような衝撃事件の増加に象徴される現在の家庭問題についての「家庭崩壊編」 の3つのテーマで話し合いを行う。そのほか、司会の草野仁が石原慎太郎・東京都知事に今の若者について語ってもらったVTRも紹介する。
2月8日からmixiにニュースが表示されるようになった。しかし、 以下のように日記に引用しようとしても一部のコンテンツ提供者(株式会社毎日新聞社と社団法人共同通信社)に限って見出しの引用ができない。
http://mixi.jp/help.pl#16gから引用
Q. 「日記を書く」を押しても、見出しが引用されない
A. ニュースの提供元企業によって、見出しを使用できない場合があり、日記内での見出しの引用が禁止されております。 見出しを引用できない提供元企業は以下になります。・毎日新聞社
・時事通信社上記提供元企業の見出しを使用して作成された日記やトピックは、削除させて頂く場合がございます。
以前、株式会社読売新聞社が有限会社デジタルアライアンス(現 株式会社デジタルアライアンス)に対して、 「見出し」無断使用差し止め請求が行われており、以下の判例によれば見出しは著作物としては否定されている。無論、創造性を発揮した 「見出し」に関しては著作物としてみなせる余地は残されているが、ほぼ否定されているものと考えていいだろう。
また前述の2社のように見出しの引用を禁止行為は、著作権法32条の権利を踏みにじる行為ではないだろうか? 社会の公器として自認しているのであれば、よりより言論のために適切な形での引用は認めるべきだろう。
きました。「松下電器より心からのお願いです」
これは「配達地域指定年賀特別郵便」 というサービスを利用して送付されるものです。
結構前に報道されたよなぁと思ってちょっとググってみると、1月12日に報道されています。
livedoor ニュース - 松下が6千万世帯にはがき 温風機事故の危険性周知 (2006/1/12)松下電器産業は12日、一酸化炭素(CO)中毒事故を引き起こした石油温風機の回収を進めるため、 全国のすべての家庭と宿泊施設計約6000万世帯に、危険性を知らせるはがきを送ることを明らかにした。一民間企業が、 全世帯を対象に郵便で呼び掛けるのは極めて異例だ。はがきは回収対象の機種や危険性を知らせる内容で、 2月中旬に各世帯にあて先を特定しないで、郵便局員が配達する。
少なくとも1月10日には決定しているだろうから、2月6日到着は遅いかな。 6,000万枚の圧着はがき印刷っていう物量には圧倒されるけど、需要期の後期にさしかかるまで届かないって言うのはどうかと。
少なくとも、初動は非常に遅かったけど、 打てる手は打とうという姿勢には好感が持てます。


